ChatGPTの回答精度を向上させる
ChatGPTの回答精度を向上させる
ChatGPTは普通に使っても便利ですが、時に欲しい回答を得るために苦労することもあるのではないでしょうか。ChatGPTはGoogle検索などのようにChatでの指示のしかたを工夫することで臨んだ回答を得やすくなります。今回はChatGPTの回答の精度を向上させる方法を紹介したいと思います。
回答精度を向上させる基本
構文に入る前にChatGPTからより精度の高い出力を得るためには基本として以下の要素があげられます。 ・内容がより具体的であること ・できるだけ理解しやすいよう短く指示できていること ・目的を伝えること ・指示の背景を伝えること
ChatGPTは単純な質問、仕事のサポート、アドバイスをしてもらう…など様々な用途に用いることができます。その機能を有効に使うためには適切な指示をする必要があります。私の体感では指示のレベルはおおよそ、会社やサークル、部活の新人に説明するのと同じくらいの説明ができるとよいです。 …そう、回答の精度を上げるのはそれくらいの労力が必要になります。実際の人間と違うところがあるとすれば人間の会話や資料を学習させたことにより、専門的な知識に誤りがある可能性があるものの、少なくとも平均的な知識を持っていることがわかっているという点です。
AIが得意とするタスクを理解する
ChatGPTの登場以降、さまざまな機能を持ったAIが登場しています。これらは同じものではなく、全く同じものはおそらく存在しておらず、学習した情報や性能が異なっています。AIを利用したサービスを利用するときはそのAIが得意としているタスクを理解する必要があります。
例えば、今回紹介しているChatGPTは人間にもわかる言葉で会話することを得意としています。私は詳しくは分かっていませんが人間の会話を学習して、次に続く確率が高い単語をつなげて人間らしい会話を実現しているらしいです。この特徴から、一般論に近い回答を得たいときには特に有効です。以下はその例です。 ・ネガティブな出来事の相談 ・ライフスキルと呼ばれる時間管理や、習慣の改善のためのアドバイス ・学習方法のコツ ・文章の作成
逆に専門的な知識やまだ学習していないリアルタイムな情報についての回答は苦手としています。
ChatGPTの回答精度を向上する構文
Role
AIが回答する上でどの立場で回答をするのかを指定することができます。物事は立場によってとらえ方が異なる場合がほとんどです。この構文を利用することで指定した観点に基づいた回答を得ることができます。
- 構文
role: ○○として××してください
- 例
role : ライフプランナーとしてアドバイスをしてください
フォーマット
この構文を利用することで回答の形式を指定することができます。特に指定しなくても意図したとおりの形式で返してくれることもありますが、期待する形式があるなら指定しましょう。
- 構文
フォーマット:箇条書きで回答してください
フォーマット:表形式で回答してください
フォーマット:ステップバイステップで回答してください
フォーマット:構造的に回答してください
トーンの指定
トーンや会話の雰囲気を指定したい場合、丁寧やカジュアルなどと伝えると口調を指定することができます。この構文は作ってほしい文章の使い方が決まっているときに有効です。例えば会話の台本を作ってもらう時など回答がそれらしくなります。
トーン:丁寧な口調で回答してください
トーン:プロフェッショナルの視点で回答してください
トーン:フレンドリーに回答してください
詳細な制約条件の指定
質問する背景や目的を伝えると意図を理解したような回答を得られやすくなります。この時、制約条件は箇条書きのように短く伝えられるとより良くなります。
新入社員向けにプロジェクト管理の基本を説明してください
・要点を箇条書きにする
・専門用語を用いず、初心者にも伝わるようにする
形容詞を用いる
指示語や形容詞を用いると回答の精度が向上します。「短時間で」
上司に短時間で報告するために資料を要約してください。
まとめ
ChatGPTの回答精度を向上させるために行っている方法を解説してみました。私もはじめは使うために文章を考えるのが面倒に感じていました。しかし、説明できればChatGPTは文章作成などのタスクを効率よくこなしてくれるようになります。また、ChatGPTを効率よく使えるようになってきたとき、仕事で自分の状況や仕事の内容について説明するのが以前より楽になったように感じています。 この記事により、よりたくさんの方がChatGPTを活用できるようになれば幸いです。