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幸福はインフレする ― 慣れが奪う「幸せの実感」

arthur

幸福はインフレする ― 慣れが奪う「幸せの実感」

幸福のインフレとは

私たちは誰でも「幸せになりたい」と願っています。
けれども一度「幸せ」と思ったものも、時間がたつとそれが当たり前になり、以前ほど幸福を感じなくなることはないでしょうか。

  • 新しいスマホを買ってワクワクしたのに、数週間で普通の道具に見えてしまう
  • 初めての外食に感動したのに、次はもっとおいしい店を探してしまう
  • 恋人ができたときは幸せでいっぱいだったのに、次第に「もっと◯◯してほしい」と望みが膨らむ

このように幸福感が少しずつ薄れていき、さらに強い刺激や条件が必要になる現象を 幸福のインフレ と呼ぶことができます。
心理学では「快楽適応(hedonic adaptation)」と呼ばれています。


なぜ幸福はインフレするのか

  1. 慣れの力
     人間は環境に適応する生き物です。ポジティブな出来事にも慣れてしまうので、幸福感が持続しにくいのです。
  2. 欲求の更新
     ひとつの欲求が満たされると、新しい欲求が生まれます。満足はゴールではなく、次のスタート地点になります。
  3. 比較の視点
     周囲の人や過去の自分と比べて「もっと上がある」と感じてしまう。社会的比較も幸福インフレを後押しします。

幸福インフレの中でできること

1. 「慣れ」を逆手に取る

あえて頻度を減らすことで、再び新鮮さを取り戻せます。
毎日食べていたお菓子を「週末のご褒美」にするだけで、幸福感はぐっと高まります。

2. 「感謝」でリセットする

当たり前に思えるものに意識を向け直すことで幸福を再認識できます。
健康に起きられること、雨に濡れずに帰れること、誰かと会話できること。
小さな感謝は幸福を新鮮に保ちます。

3. 「不幸がないこと」を幸福とする

プラスを積み上げるだけではなく、マイナスがないこと自体を幸せとみなす視点です。
「今日は特に嫌なことがなかった」「痛みがない」これも立派な幸福です。


まとめ

幸福は「インフレ」していくため、追いかけるだけではキリがありません。
しかし視点を変えれば、当たり前の中にある小さな安心や平穏を「幸せ」として感じ直すことができます。

幸せを「もっと大きなもの」として求めるだけでなく、
「すでにある幸せをリセットして感じ直す」 ことが、幸福インフレの時代を生きるヒントになるのではないでしょうか。

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