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時事

日本人ファーストがどうして受け入れやすいのか

arthur

日本人ファースト

日本人ファーストという言葉は2025年の参議院選挙において、参政党の主張したスローガンの一つです。
日本人の生活をよくすることを第一に考えるという主張で、私も少し心惹かれました。投票はしませんでしたが。
ただ、具体的にどのようなことをするのかは曖昧で、ネットで調べても各々の日本人ファーストがあるような気がしていて、これが日本人ファーストだという考えにたどり着くことはできませんでした。

多くのメディアが指摘する問題点

この日本人ファーストという考えには多くのメディアが反論をしています。というより賛成しているメディアはほぼ皆無と言っていいでしょう。反論としては以下のようなものです。
・外国人を排除してもあなたの生活はよくならない
・外国人が不安を覚える
・日本人第一主義というのは排外主義につながる

社会に不満や不安が広がると排外主義が流行る傾向にあるようです。そのような傾向をナチスの台頭に似ている。このままでは権威主義的で排外的な国になって大変なことになってしまうというのが主な言い分のようです。

排外主義を招く可能性があるという反論が響かない訳

日本人ファーストという主張に心惹。れている人にとって、その考え方は排外主義につながるという主張は響かないと感じています。なぜなら、この主張を支持するほとんどの人たちにとって、一番言いたいことは私たちの言いようのない不満や不安に向き合ってほしい。にもかかわらず、目に見える形での支援がないばかりか、他の人たちは支援をしてもらっているという不公平感があるのだと思います。
そのように考えている人たちにとって、お前たちの考えは排外主義的だというのはきっと響きません。言いたいことは私のことを助けてほしいなのですから。

ほとんどの人は外国人を排除したいわけではない

外国人に対する不満を持っている人たちに話題になりやすいニュースは主に以下のような特徴があると思っています。
・法律を違反したが不起訴になった
・金銭的な支援を受けている

基本的には先に書いたように私たちはルールの範囲内で頑張っているのに不安や不満がなくならない。一方で法律を犯しても、裁かれない。私たちの生活に不安を持っていて、助けてほしいのに助けてもらえない。一方で助けてもらえる人がいる。こういった不公平感を煽られた結果、日本人ファーストが支持することになったのだと思います。
そう考えれば、ほとんどの人たちは外国人を心から排除したいと考えているわけではないことがわかります。それゆえ、排外主義だという言葉が響かないのです。

さいごに

日本人ファーストという言葉は、排外主義を肯定したいのではなく、むしろ「私たちの生活の不安に向き合ってほしい」という叫びに近いのではないでしょうか。
問題は「外国人か日本人か」ではなく、社会の不公平感にどう応えるのか
そこにきちんと答えられなければ、これからも同じようなスローガンが繰り返し力を持っていくのだと思います。

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